歌舞伎や能などの伝統芸能や、剣術や空手などの武道には、基本動作として「型」と呼ばれるものがありますが、光合成の型もそのようなものです。
今回は、その2つの型の中から「酸素発生型」をご紹介します。
酸素発生型光合成
一般的によく知られている光合成は、植物やシアノバクテリアなどが行っている酸素を作り出すものを言いますが、その仕組みは光合成細菌のおこなっている光合成よりも複雑なものになります。
光合成細菌と同じく、シアノバクテリアや植物にも光合成の「反応中心」という部分があります。これは光合成細菌の「緑色細菌流」と「紅色細菌流」を組み合わせたスタイルとなっています。
例えば、武道だと、いくつかの流派を学んで、新しい流派を創った達人がいます。これはある意味進化とも言えます。同じように、光合成という型にも、緑色細菌と紅色細菌の光合成のしくみを取り入れた進化した型が出来たのです。
様々な光合成
地球上の進化においては、古いものは淘汰されてなくなるのが一般的な姿ですが、光合成に関しては約30億年以上も前の原始的な型もしっかりと現代に残っています。それだけでなく、進化型も一緒になって、それぞれの役割を果たしていることが凄いことだと思います。
それぞれ、生態系の中で様々な生命とつながり、直接的にも間接的にも生態系を支えていることです。