細菌は医薬品としての素材価値が高く、多くの薬の原料として使われていることはよく知られています。例えば、抗生物質の素材である「ペニシリン」や、結核の薬である「ストレプトマイシン」などがあげられます。そして、光合成細菌もその一つとして注目されています。

原薬とは

皆さんが使っているお薬(医薬品)には、含有されている「成分」が記載されています。それを「原薬」と呼びます。

有効成分とは

「原薬」の効果・効能の源になる成分です。医薬品医療機器等法に基づき承認を受けています。

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光合成細菌の原薬への応用

光合成細菌はその有効成分によって「原薬」として着目され、すでに製品化されています。特に注目されている成分が、「ALA」・「ユビキノン」・「LPS」などです。

5-ALA(アミノレブリン酸塩酸塩)

がんの「経口体内診断薬」として実用化されています。アミノ酸の一種になります。
ほかの生物も作ることができますが、光合成細菌の一種である「Rhodobacter sphaeroides」という菌によって、大量生産が可能になったことで実用化が一気に進みました。

ユビキノン

一般的には、コエンザイムQ10と呼ばれています。
光合成細菌の体の中にある、光合成反応蛋白質の内部に存在する電子伝達体になります。約40年前から心臓病、高血圧症、貧血などの治療薬として使われていました。現在はアンチエイジング効果が期待され、健康食品としての用途が増加しています。

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LPS

一部の光合成細菌が持つ、細胞壁の構成成分になります。
敗血症治療薬として開発されていましたが、あと一歩というところで止まっています。

その他

光合成細菌特有の色素である「カロテノイド」や「ポリフィン」などがあります。

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