用語集

光合成細菌に関わりのある用語を簡単に解説しています。用語は頭文字順に並んでいます。

あ行

5-ALA

「5-アミノレブリン酸」の略で、アミノ酸の一種。あらゆる生命体の細胞のミトコンドリアに存在している。ALAとも呼ばれる。読み:5-ALA(アラ)

ATP

運動や代謝、DNAの複製などの生命活動に必要なエネルギー物質の名称。ほぼ全ての生物が生命活動に使用している。正式名称は「アデノシン三リン酸」と呼ぶ。読み:ATP(エーティーピー)

LPS

グラム陰性菌の細胞壁の成分。lipopolysaccharideの略。光合成細菌のLPSは炎症を抑える作用がある。別名「リポ多糖」「リポポリサッカライド」「エンドトキシン」など。読み:えるぴーえす

SCP

Single cell proteinの略語。日本語では微生物タンパク。細菌や酵母などの微生物の体内に含まれるタンパク質のこと。読み:SCP(エスシーピー)

アデノシン三リン酸

運動や代謝、DNAの複製などの生命活動に必要なエネルギー物質の名称。ほぼ全ての生物が生命活動に使用している。別名を「エーティーピー」と呼ぶ。読み:アデノシン三リン酸(あでのしんさんりんさん)

アミノ酸

重要な栄養素のひとつであるタンパク質の構成成分。

アミン

アンモニアの1つもしくは複数の水素がアルキル基で置換された化合物。ホルモンや神経伝達物質として体内に存在する。

アメーバ

仮足(かそく)と呼ばれる足のようなもので運動する原生動物。

アレルギー

自分の免疫が何らかの原因によって、特定の物質(アレルゲン)に対して過敏に反応する状態。花粉症、アトピー、喘息や食物アレルギーが多く見られる。

アレルギー性鼻炎

鼻の粘膜に入った花粉やウイルス、細菌などの異物を排除しようとする反応が過剰に起こることで、鼻水、鼻づまり、くしゃみといった症状が続くこと。読み:アレルギー性鼻炎(あれるぎーせいびえん)

アレルゲン

アレルギーを引き起こす成分の総称。抗原とも呼ばれ、植物性や吸入性(代表的なものが花粉)、接触性などに分けられる。

アンチエイジング

抗加齢、抗老化を意味する言葉。

アンモニア

窒素と水素との無機化合物であり、強いにおいがある。主に肥料の製造などに用いられているが、次世代エネルギーとしても注目されている。

ウイルスベクターワクチン

無害化したウイルスを「運び屋」(ベクター)として使用する。ベクターを介して細胞の中に入った遺伝子から、免疫が活性化される仕組み。

うま味成分

代表的なものにグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などがある。読み:うま味成分(うまみせいぶん)

エタノール

アルコールの一種でエチルアルコールとも呼ばれる。読み:ethanol(エタノール)

エバーメクチン

放線菌から生産された抗生物質。これを改良した物がイベルメクチンと呼ばれる。

エンドトキシン

グラム陰性菌の細胞壁の成分。一般的には発熱物質とされるが、光合成細菌のエンドトキシンは炎症を抑える作用がある。リポ多糖やリポポリサッカライド、LPSとも呼ばれる。

医薬品医療機器等法

医薬品、医療機器等の品質、有効性、安全性の確保、製造・表示・販売・流通・広告等を管理する法律。主に略称の薬機法が用いられる。読み:医薬品医療機器等法(いやくひんいりょうききとうほう)

悪性新生物

遺伝子の突然変異により、無秩序に分裂を繰り返すがん細胞が固まりとなった状態。「がん」や「腫瘍」とも呼ばれる。読み:あくせいしんせいぶつ

悪玉菌

腐敗物質の産生や老化にかかわり、腸内環境を悪化させるはたらきがある。ウェルシュ菌が有名。読み:あくだまきん。

栄養素

食べ物に含まれている物質のうち、人間が生きる為に必要な成分。タンパク質、糖質、脂質を3大栄養素と呼ぶ。読み:栄養素(えいようそ)

温暖化

二酸化炭素などの「温室効果ガス」が大気中に放出され、地球全体の気温が上昇する現象。読み:おんだんか。

疫学

たくさんの人を調査して、病気のかかりやすさ、健康の差や、治療方法などを探る研究のこと。疫学研究や疫学調査とも呼ばれる。読み:えきがく

疫学調査

たくさんの人を調査して、病気のかかりやすさ、健康の差や、治療方法などを探る研究のこと。単純に疫学とも呼ばれる。読み:疫学調査(えきがくちょうさ)

硫黄

火薬やマッチ、繊維や医薬品、農薬など様々な分野に用いられる原子番号16番、元素記号Sの元素である。読み:硫黄(いおう)

衛生仮説

幼い頃の衛生環境が、アレルギーになりやすいかどうかを決めるという仮説。読み:えいせいかせつ

遠赤外線

光や電波と同じ電磁波の一種。熱作用があることからコタツやヒーター、オーブンなどに利用されている。読み:えんせきがいせん。

遺伝子

DNAの中でも遺伝情報を伝える領域のこと。親から子供へ生物の特徴が受け継がれることは「遺伝」と呼ばれる。読み:遺伝子(いでんし)

遺伝子解析

生物の設計図と言われるDNAの情報を解析する技術。読み:いでんしかいせき

か行

カビ

菌糸とよばれる管状の細胞からつくられている。別名を糸状菌(しじょうきん)と呼ばれる。

カロテノイド

赤や緑、黄色などの天然色素の総称。すでに植物、動物、微生物から700種以上のカロテノイドが見つかっている。カロチノイドとも呼ぶ。

がん

遺伝子の突然変異により、無秩序に分裂を繰り返すがん細胞が固まりとなった状態。「腫瘍」や「悪性新生物」とも呼ばれる。読み:がん

がん細胞

細胞分裂の際にDNAのコピーをミスした突然変異の細胞。死ぬことがなく無秩序に分裂を繰り返す。読み:がんさいぼう

グラム染色

色素を使って、紫と赤に染まるグループに分けて細菌を見分ける方法。紫になれば「グラム陽性菌」、赤く見えれば「グラム陰性菌」という。読み:グラムせんしょく

グラム陰性菌

グラム染色法によって、赤くみえるものをグラム陰性菌と呼ぶ。代表的なものにサルモネラ菌や大腸菌がある。:読み:グラムいんせいきん

グラム陽性菌

グラム染色法によって、紫色に染まる細菌を「グラム陽性菌」と呼ぶ。代表的なものに乳酸菌やビフィズス菌がある。よみ:グラムようせいきん

クロレラ

3~8μmの大きさの植物性プランクトン。およそ20億年前から存在している植物の原点と言える緑藻類の一種。

クロロフィル

太陽の光のエネルギーを植物が利用できる形にするための変換物質のこと。葉緑素とも呼ばれる。細菌が持つものはバクテリオクロロフィルと呼ぶ。

コーリーワクチン

アメリカの医師ウィリアム・コーリーが複数の死菌をミックスして開発したワクチン。世界初のがん免疫療法と呼ばれる。

コエンザイム

酵素が活躍するために必要な物質。コエンザイムの多くはビタミンから作られる。補酵素(ほこうそ)とも呼ばれる。

コエンザイムQ10

主に肉や魚介類などに含まれる脂溶性のビタミン様化合物。体内でエネルギーを作ったり、抗酸化作用がある。ユビキノンやCoQ10とも呼ばれる。読み:コエンザイムQ10(コエンザイムキューテン)

コレラ

代表的な経口感染症の一つ。コレラ菌で汚染された水や食物を接種する事で感染する。下痢を主症状として発症する。

コロナウイルス

風邪の病原体として蔓延している4種と、動物から感染した重症肺炎ウイルスの2種が知られている。2019年に発生した新型コロナウイルスは、世界中で感染が拡大している。

光合成

植物や細菌が光のエネルギーを利用して水と二酸化炭素から、酸素とデンプンをつくり出す働き。読み:光合成(こうごうせい)

光合成反応タンパク質

光合成の制御に関わるスイッチやセンサーなどのタンパク質。読み:光合成反応タンパク質(こうごうせいはんのうたんぱくしつ)

光合成細菌

光合成を行う細菌の総称。植物とは異なる光合成のシステムを持つ。読み:光合成細菌(こうごうせいさいきん)

化成肥料

窒素・リン酸・カリのうち、2要素以上を含んだ化学肥料の一種。読み:化成肥料(かせいひりょう)

原生動物

単細胞生物のうちで動物的なものを指す。原虫とも呼ばれる。読み:原生動物(げんせいどうぶつ)

原虫

原生動物のこと。読み:原虫(げんちゅう)

可視光線

電磁波のうち、光として人の目で見えるもの。波長はおよそ400~800nm(ナノメートル)の範囲と言われる。読み:かしこうせん。

合成樹脂

人が作った高分子化合物の総称。ゴムやポリエチレンなど多岐にわたる。軽くて丈夫、電気を通しにくいなど様々なメリットがある。読み:ごうせいじゅし

基礎代謝

呼吸や心臓の動き、血液の循環や体温維持などの生命維持に使うエネルギーのこと。読み:基礎代謝(きそたいしゃ)

嫌気状態

酸素のない状態。読み:けんきじょうたい。

干ばつ

長期間雨が降らなかったり、雨が少なかったりすることによって起こる水不足の状態。近年では突発的な干ばつも発生している。読み:干ばつ(かんばつ)

感染

細菌やウイルスが体に入って、病気になること。読み:かんせん。

抗生物質

細菌による感染症を治療するための薬の総称。読み:こうせいぶっしつ

抗酸化

身体の酸化を抑えること。カロテノイドなどは抗酸化物質と呼ばれる。読み:こうさんか

旧友仮説

ヒトが健康に生きていくために、微生物との共生関係が大事であるとの考え方。読み:きゅうゆうかせつ

核酸

動物だけでなく、植物や菌類などほぼ全ての生物がもつ細胞核の中身のこと。DNAとRNAの2種を含む。読み:核酸(かくさん)

機能性成分

生きる為に必須の栄養素ではないが、健康維持や予防、免疫力の向上などが期待できる成分。読み:機能性成分(きのうせいせいぶん)

活動代謝

運動したり、勉強したりするときに使われるエネルギーのこと。読み:活動代謝(かつどうたいしゃ)

活性酸素

他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素。ミトコンドリアがエネルギーを作る過程で発生する廃棄物。読み:かっせいさんそ

滑走性緑色硫黄細菌

活動的でよく動くので「滑走性」、見た目が緑色で「緑色」、生きてゆくために硫黄成分が必要なので「硫黄」。滑走性+緑色+硫黄で滑走性緑色硫黄細菌と呼ばれる。読み:滑走性緑色硫黄細菌(かっそうせいりょくしょくいおうさいきん)

潅水

人の手によって農作物へ水を与えること。読み:かんすい。

牛痘

牛痘ウイルスにより牛の皮膚,特に乳牛の乳頭,乳房に「痘そう」のできる牛のウイルス性伝染病。搾乳などで罹患牛に接触したり搾乳器具などに間接接触することで牛から人へも感染する。読み:ぎゅうとう

環境ホルモン

環境中に廃棄され、身体に取り込まれるとホルモンと同じような働きをしてしまう化合物。マイクロプラスチックに、くっつきやすい性質があり、問題となっています。読み:環境ホルモン(かんきょうほるもん)

米糠

玄米の表面を削った際に発生した粉。栄養価が高く漬物以外にも食品や石鹸としても利用されている。読み:米糠(こめぬか)

紅色硫黄細菌

見た目が赤色で「紅色」、生きてゆくために硫黄成分が必要なので「硫黄」。紅色+硫黄で紅色硫黄細菌と呼ばれる。読み:紅色硫黄細菌(こうしょくいおうさいきん)

紅色細菌

紅色硫黄細菌と紅色非硫黄細菌をまとめて、紅色細菌と呼ぶことがあります。読み:紅色細菌(こうしょくさいきん)

紅色非硫黄細菌

見た目が赤色で「紅色」、生きてゆくために硫黄成分が要らないので「非硫黄」。紅色+非硫黄で紅色非硫黄細菌と呼ばれる。読み:紅色非硫黄細菌(こうしょくひいおうさいきん)

結核

結核菌によって肺に炎症が起こる感染症。読み:けっかく

花粉症

花粉に反応して「くしゃみ」や「鼻水」「鼻づまり」といった症状を引き起こすアレルギーの一種。 読み:かふんしょう

菌類

菌糸を持つカビ、きのこ類、菌糸を持たない酵母がこれに含まれる。読み:菌類(きんるい)

訓練免疫

免疫を訓練する事により自然免疫細胞が病原体と的確に戦えるように訓練されることを訓練免疫と呼びます。感染防止ではなく感染による重症化を抑制できると考えられています。読み:くんれんめんえき

起源

物事のはじまり。読み:きげん。

近赤外線

波長の短い赤外線。赤外線通信や静脈認証などに用いられる。読み:きんせきがいせん。

酵母

菌類の一種。糖分を分解してアルコールと二酸化炭素にする働きがあるため、酒造やパン製造に用いられる。読み:こうぼ

酵素

食べ物の消化、呼吸など体の中で起こる様々な化学反応をスムーズにすすめるための分子。生きていく上で欠かすことができない。読み:こうそ

麹菌

麹をつくるための糸状菌(カビ)の総称。東アジアや東南アジアにしか生息していないといわれる。読み:こうじきん

さ行

16S rRNA

細菌などの微生物を系統解析をする時に利用される遺伝子領域。読み:16S rRNA(ジュウロクエスリボソームアールエヌエー)

CO2

炭素の完全燃焼、生物の呼吸などで生成される。無色・無臭の気体。温室効果ガスの一種。『炭酸ガス』や『二酸化炭素』とも呼ばれる。読み:シーオーツー。

サルモネラ菌

グラム陰性菌の一種。人などの哺乳類の腸内にいる細菌で、環境中にも広く分布している。この菌によって食中毒を起こす事がある。読み:サルモネラ菌(さるもねらきん)

シアノバクテリア

光合成により酸素を発生する原核生物。ラン藻類、藍藻とも呼ばれる。

ジフテリア

ジフテリア菌が口や喉に感染し、気道に炎症が起こる感染症。

ストラカン

ロンドン大学セントジョージ医学校の教授(当時)。1989年に幼少時に非衛生的な環境にいる機会が多いほどアレルギー疾患が減るという「衛生仮説」を提唱した人物。

ストレプトマイシン

結核の治療に使われた最初の抗生物質。

ゾウリムシ

せん毛虫の一種。顕微鏡で草履のような形をしているように見える。

世界保健機関

感染症対策や疾患に対する国際的なガイドライン策定などを行なう機関。略称のWHOが多く用いられる。読み:せかいほけんきかん。

善玉菌

腸内環境を整えたり、悪玉菌の増殖を抑えるはたらきがある。ビフィズス菌、乳酸菌が有名。読み:ぜんだまきん。

樹状細胞

リンパ球にがん細胞を攻撃させる指令を出す免疫細胞の一種。その働きから抗腫瘍免疫の司令官とも呼ばれる。読み:じゅじょうさいぼう

水溶性

水に溶けやすい性質。読み:水溶性(すいようせい)

水田

農作物を作るために水を入れた田。読み:すいでん。みずた。

浄化

汚れを取り除いてキレイにすること。読み:浄化(じょうか)

消化吸収による代謝

食べ物を消化給したりするときに使われるエネルギーのこと。読み:消化吸収による代謝(しょうかきゅうしゅによるたいしゃ)

生分解性プラスチック

使用時は通常のプラスチックのように使えて、使用後は微生物によって水と二酸化炭素に分解されるバイオプラスチック。読み:生分解性プラスチック(せいぶんかいせいぷらすちっく)

生態系

食物連鎖など他の生き物との関わり合いや自然環境を合わせた全体系。読み:せいたいけい。

石油

ガソリンや軽油などの燃料だけでなく、衣類、プラスチックなど様々な原料に使用される。微生物の死骸が変化してできたという説が一般的。読み:せきゆ

神経伝達物質

ニューロンと呼ばれる神経細胞の間で情報を伝達する化学物質の総称。読み:神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)

糸状菌

菌糸とよばれる管状の細胞からつくられている。一般的にカビと呼ばれるものが分類される。読み:しじょうきん

細胞

生物を構成する最小単位の構造。中に細胞核がある。読み:さいぼう。

細胞壁

細胞膜の外側に存在し、外部から内部を守る壁の役割がある。植物や細菌、菌類の細胞にみられ、動物細胞には存在しない。読み:細胞壁(さいぼうへき)

細胞膜

細胞の中と外を分ける膜。形質膜や細胞表面膜とも呼ばれる。読み:さいぼうまく

細菌

細胞核を持たない原核生物。バクテリアとも呼ばれる。大きさ2~3μmの小さな生物。読み:さいきん

絶対嫌気性

酸素がある状態では生きて行けず死んでしまう。偏性嫌気性(へんせいけんきせい)とも呼ばれる。読み:絶対嫌気性(ぜったいけんきせい)

脂溶性

脂に溶けやすい性質。読み:脂溶性(しようせい)

腫瘍

遺伝子の突然変異により、無秩序に分裂を繰り返すがん細胞が固まりとなった状態。「がん」や「悪性新生物」とも呼ばれる。読み:しゅよう

自己免疫疾患

本来自分の体を守るはずの免疫系等が、何らかの原因によって自分の体を攻撃してしまう疾患。代表的なものとして関節リウマチやアレルギーがある。読み:自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)

自浄

海や川、大気などが自然の浄化能力によってきれいになること。読み:自浄(じじょう)

自然免疫

外敵(細菌やウイルスなど)が体内に入ると、敵を攻撃する体内の免疫反応。マクロファージやNK細胞などが自然免疫に該当する。読み:しぜんめんえき

蒼白

血の気がなく青ざめていたり、青白いこと。読み:そうはく

藻類

水圏や土壌など湿地にすむ。光合成のためのクロロフィルを持つ。読み:藻類(そうるい)

赤外線

人の目では見ることができない光で強い熱作用を持つ。可視光線の赤よりも波長が長く、電波より波長の短い電磁波。読み:せきがいせん。

赤血球

血液細胞のひとつで血液の細胞成分のほとんどを占める。酸素を運び、不要な二酸化炭素を回収する役割を担っている。読み:せっけっきゅう

酢酸

有機酸の一種。酢の酸味の主成分。読み:さくさん

酢酸菌

アルコールからお酢の成分である酢酸を作る菌の総称。読み:さくさんきん

酸化

物質と酸素がくっつくこと。鉄が酸化すると錆びる。りんごが参加すると茶色くなる。劣化すると言う意味で使われることが多い。読み:さんか

食物連鎖

ミミズが微生物を食べ、そのミミズをモグラが食べる。そのモグラを肉食動物が食べ、死んだ肉食動物を微生物が分解するといった、『食べる、食べられる』の関係。読み:食物連鎖(しょくもつれんさ)

た行

DNA

デオキシリボ核酸の略称。二重らせん構造を持つ遺伝子の本体。DNAが折り重なると染色体と呼ばれる。読み:DNA(ディーエヌエー)

WHO

World Health Organizationの略。感染症対策や疾患に対する国際的なガイドライン策定などを行なう機関。和名は世界保健機関。読み:ダブルエイチオー

タンパク源

タンパク源(たんぱくげん)タンパク質を含む食品。主に牛肉、鶏肉、豚肉、魚、卵、乳製品、豆類などがあげられる。

タンパク質

人の体の20%はタンパク質でできており、筋肉や血液、骨の材料となる栄養素。20種のアミノ酸が10万種類と言われるタンパク質を作っている。読み:たんぱくしつ

ディーゼル

ディーゼルエンジンやディーゼル機関の略。燃料はガソリンではなく軽油を使用する。

デオキシリボ核酸

二重らせん構造を持つ遺伝子の本体。一般的にはDNAと呼ばれ、DNAが折り重なると染色体と呼ばれる。読み:デオキシリボ核酸(でおきしりぼかくさん)

デンプン

光合成により炭素、水素、酸素を利用して植物が作り出したもの。タピオカやコーンスタチなどもでんぷんの一種。

中和

酸性とアルカリ性の水溶液同士をまぜた時に、お互いの性質を打ち消す反応。読み:ちゅうわ

丹毒

皮膚の浅いところに細菌が感染し、顔や腕、足などに、発熱、赤み、痛みなどを伴う感染症。。読み:たんどく

代謝

エネルギーを作り出すまでの仕組み。主に基礎代謝、活動代謝、消化吸収による代謝に分けられる。読み:代謝(たいしゃ)

伝播

伝わり広まること。病気が伝播する。情報が伝播する等。読み:でんぱ。

土壌微生物

土の中にすむ微生物の総称。菌類、細菌、放線菌、原生動物、藻類の5つに分けられる。読み:土壌微生物(どじょうびせいぶつ)

地力

その土地が作物を育てることができる生産力をあらわす。読み:地力(ちりょく)

地殻

地球の表面を覆っている岩石の層(表層)。マグマからできた火成岩が一番多いと言われる。読み:ちかく。

堆肥

牛や鶏などの家畜の糞や腐葉土を発酵させたもの。主に土壌を改善する目的で使用される。読み:堆肥(たいひ)

多糖

多数の単糖が結び合わさった糖質のこと。貯蔵の役割があり、代表的なものにデンプンやグリコーゲンがある。ポリサッカライドとも呼ばれる。読み:多糖(たとう)

大腸菌

グラム陰性菌の一種。人などの哺乳類の腸内にいる細菌で、環境中にも広く分布している。O-157などの病原性大腸菌が有名。読み:大腸菌(だいちょうきん)

天然痘

伝染力が非常に強く、高い確率で死に至る疫病 として人々から恐れられていた感染症。ワクチンの普及によって発生数は激減し、現在では天然痘患者の発生はないと言われている。「痘そう」とも呼ばれる。読み:てんねんとう

湛水

主に水田に水を張ってため続けること。読み:たんすい

炭素源

細菌が生きる為に必要な二酸化炭素や有機化合物。炭素源が二酸化炭素であれば独立栄養と呼び、有機化合物であれば従属栄養と呼ばれる。読み:炭素源(たんそげん)

炭酸ガス

炭素の完全燃焼、生物の呼吸などで生成される。無色・無臭の気体。『二酸化炭素』とも呼ばれる温室効果ガスの一種。読み:たんさんがす。

着果

野菜や果物が実をつけること。読み:着果(ちゃっか)

窒素同化

窒素化合物を素材にして、アミノ酸やタンパク質などを合成すること。読み:ちっそどうか。

窒素固定

細菌などが空気中の窒素分子を他の窒素化合物に変換する方法。。読み:窒素固定(ちっそこてい)

糖度

果物などに含まれる果汁100gあたりの糖分量。一般的に果物などの甘さを表示する際の指標とされる。読み:糖度(とうど)

糖脂質

糖と脂質が結び合わさったもので、細胞間で組織を作るのに役立ったり、エネルギーを供給するはたらきがある。読み:糖脂質(とうししつ)

通性嫌気性

酸素があってもなくても、生きるていけるエネルギーを確保できる性質。読み:通性嫌気性(つうせいけんきせい)

通気性

空気の出入りのしやすさのこと。根も呼吸をしているので、通気性が悪い土では、根が呼吸できず酸欠になり、枯れる原因にもなる。読み:通気性(つうきせい)

電子

原子と原子を結び付けている素粒子のひとつ。物質の性質を決める重要な要素のひとつ。読み:電子(でんし)

電子伝達体

生体内で電子の移動を担う物質で、ユビキノンやチトクロムなどがある。読み:電子伝達体(でんしでんたつたい)

な行

乳酸

体の中でエネルギーを作るときに、糖が分解されて出来る物質。一般的には疲労物質とされている。読み:にゅうさん

乳酸菌

糖質から乳酸を作る嫌気性細菌の総称。読み:にゅうさんきん

二酸化炭素

炭素の完全燃焼、生物の呼吸などで生成される。無色・無臭の気体。温室効果ガスの一種。『炭酸ガス』や『CO2』とも呼ばれる。読み:にさんかたんそ。

内毒素

グラム陰性菌の細胞壁の成分。一般的には発熱物質とされるが、光合成細菌の内毒素は炎症を抑える作用がある。リポ多糖やリポポリサッカライド、LPS、エンドトキシンとも呼ばれる。読み:内毒素(ないどくそ)

生ワクチン

病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られる。 読み:なまわくちん

農薬

農作物を様々な害から守るためのもの。殺虫剤、殺菌剤だけでなく、除草剤、成長調整剤、展着剤、微生物剤などが含まれる。読み:農薬(のうやく)

長与専斎

岩倉使節団の一員として欧米にてドイツやオランダ医学及び衛生行政を視察し衛生局の初代局長となった人物。読み:ながよせんさい

は行

BCG

結核予防のためのワクチン。日本では生後1歳までに予防のためのBCG接種を受けることになっている。読み:びーしーじー

BSL

細菌の危険度をレベル分けしたもの。BSL1-4で示され、BSL1が最も安全。読み:バイオセーフティレベル

BSL

biosafety levelの略。細菌の危険度をレベル分けしたもの。BSL1-4で示され、BSL1が最も安全。読み:ビーエスエル。

PDT

photodynamic therapyの略。がんなどに用いられる光線力学的療法と呼ばれるレーザー治療法。低出力のレーザー光を照射してがん細胞を壊死させる。読み:PDT(ピィーディーティー)

PHA

ポリヒドロキシアルカン酸の略。PHAは自然環境中で分解されることから、生分解性プラスチックへの応用が期待される。読み:PHA(ピーエイチエー)

バイオプラスチック

微生物によって分解される『生分解性プラスチック』とバイオマスを原料とした『バイオマスプラスチック』の総称。

バイオマス

一般的には木材や海草、生ゴミ、下水汚泥、家畜の糞尿などの動植物由来の生物資源。

バイオマスプラスチック

バイオマスを原料に作られたプラスチックで、多くは生分解性プラスチックとしての性能を持つ。

バイオレメディエーション

微生物や植物の分解能力を利用して有汚された環境を浄化する技術。読み:Bioremediation(バイオレメディエーション)

バクテリオクロロフィル

太陽の光のエネルギーを細菌が利用できる形にするための変換物質のこと。植物が持つものはクロロフィル(葉緑素)と呼ぶ。

ハンセン病

らい菌によって皮膚や神経が冒される慢性の感染症。読み:はんせんびょう。

ヒアルロン酸

細胞間に存在し、細胞同士をつないだり、水分を蓄えたり、クッションの役割等がある。肌の保湿やアンチエイジング効果が有名。読み:ヒアルロン酸(ひあるろんさん)

ビタミン

人間が生きていくうえで必須の栄養素。ミネラルと同じく微量栄養素と言われる。直接のエネルギーになる事はないが、体内で潤滑油のような役割を果たす。

ビタミンB12

水溶性ビタミンのひとつで、悪性の貧血に有効なビタミンとして知られており、魚介類やレバーなどに多く含まれる。読み:ビタミンビー12

ビタミンE

脂に溶ける脂溶性ビタミン。抗酸化作用があり、アーモンド、植物油、魚介類などにも多く含まれる。読み:ビタミンE(ビタミンイー)

フザリウム

麦などの植物に寄生する植物病原菌。付着した植物を摂取する事で赤カビ中毒になることもある。

ブラストクロリスビリディス

ロドシュードモナスビリディスの新種名。紅色非硫黄細菌に属する。読み:Blastochloris viridis(ブラストクロリスビリディス)

ベジタリアン

肉や魚などの動物性食品を摂らずに、野菜などの植物性食品を摂る人。

ペニシリン

アオカビからつくられた世界初の抗生物質。感染症による死亡率が劇的に減少した。

ヘム

鉄原子からなる化合物。血液中でタンパク質と結合してヘモグロビンとして存在し、酸素の運搬や貯蔵に関与している。

ヘモグロビン

赤血球の大部分を占める成分。肺から全身へ酸素を運ぶ重要な役割を担う。ヘムが血液の中でタンパク質と結びついたもの。

ヘモシアニン

エビやカニ、昆虫といった節足動物やタコ・イカなどの軟体動物に見られる酸素運搬のための色素のひとつ。

ヘリウム

最も軽いガスとされる。風船や気球、小型飛行船の燃料に使用されたり、光ファイバーや溶接などにも使用される。水素ガスよりも安全とされている。

ホルモン

健康の維持や調節機能があり、甲状腺だけでなく全身の内分泌腺で100種類以上のホルモンが作られる。

不活性化ワクチン

病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られる。読み:ふかっせいかわくちん

保水性

作物の根が吸うことのできる水を保てる能力のこと。水持ちともいう。保水性が良い土では、根から十分な水分を吸収することができる。読み:保水性(ほすいせい)

偏性嫌気性

酸素がある状態では生きて行けず死んでしまう。絶対嫌気性(ぜったいけんきせい)とも呼ばれる。読み:偏性嫌気性(へんせいけんきせい)

光増感剤

光を吸収して自分が獲得したエネルギーを他の物質に渡すことができる。エネルギーを渡された相手は化学反応を起こしたり、発光したりする。読み:光増感剤(ひかりぞうかんざい)

分解者

生産者が作り出した有機物を無機物に分解し、大気中に二酸化酸素を還元する。読み:分解者(ぶんかいしゃ)

反応中心

光のエネルギーを、化学エネルギーに変える仕組み。読み:はんのうちゅうしん

培養

微生物などの細菌や細胞、組織などを人工的な環境で増殖させること。読み:培養(ばいよう)

変異株

遺伝子を複製するプロセスで組み間違いや読み間違いが起こり、遺伝子情報が変化した株。コロナウイルスのように種が変化すれば変異種となる。読み:変異株(へんいかぶ)

変異種

遺伝子を複製するプロセスで組み間違いや読み間違いが起こり、遺伝子情報が変化した種。株が変化すれば変異株となる。読み:変異種(へんいしゅ)

微生物

目に見えないほど小さな生物の総称で、顕微鏡などでようやく確認できる程度の大きさの生物。主に細菌や菌類、藻類などが含まれる。読み:びせいぶつ

必須アミノ酸

20種類のアミノ酸のうち、人の体内で作ることができない9種類を「必須アミノ酸」と呼ぶ。読み:必須アミノ酸(ひっすあみのさん)

排水性

雨水や撒いた水を土が排水する能力のこと。水はけともいう。排水性が悪い過湿な土では、根が酸欠を起こす原因となる。読み:排水性(はいすいせい)

放線菌

菌糸をもつ細菌。菌糸を放射状に伸ばすことからこの名前がついた。読み:放線菌(ほうせんきん)

敗血症

感染症などがきっかけとなって、炎症が全身に広がった結果、臓器が機能不全に陥る病気。死に至る場合もある。読み:はいけつしょう

日持ち

日数が経っても、食べ物が腐らず状態が変わらないこと。読み:ひもち

野菜や穀物、果樹などを作る農耕地で、用水を用いる水田以外の農耕地のこと。読み:はたけ

病原微生物

感染の原因となる微生物。細菌や真菌、原虫やウイルスなどが含まれる。読み:びょうげんびせいぶつ

発酵

微生物が物質を分解して、ヨーグルトやチーズなどに変えるはたらき。人間にとって役に立つ場合を発酵、役に立たない場合を腐敗と呼ぶ。読み:はっこう

発酵食品

微生物によって人間にとって有益に作用する食品のこと。日本では納豆、醤油、味噌、漬物。世界ではパンやヨーグルト、チーズなどが利用されている。読み:はっこうしょくひん

肥料

作物の生長を活性化させるために、土地に施す物質。窒素、リン酸、カリ等の化成肥料の他にも堆肥・糞尿なども使う。読み:ひりょう。

肥沃

土地が肥えて作物がよくできること。読み:肥沃(ひよく)

肥沃度

その土地が作物を育てることができる一定の生産力をあらわす。肥沃度が高ければ、植物の生育が良いとされる。読み:肥沃度(ひよくど)

腐敗

微生物が物質を分解した結果、魚や肉などが臭くなり食べられなくするはたらき。人間にとって役に立たない場合を腐敗、役に立つ場合を発酵と呼ぶ。読み:ふはい

花持ち

切り花などの状態で、花がしおれずに長持ちする度合い。読み:花持ち(はなもち)

補酵素

酵素が活躍するために必要な物質。補酵素の多くはビタミンから作られる。Coenzyme(コエンザイム)とも呼ばれる。読み:ほこうそ

ま行

mRNAワクチン

ウイルスのタンパク質の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだワクチン。接種することで、免疫の仕組みが働き、ウイルスを攻撃する。めっせんじゃーあーるえぬえーわくちん

マグマオーシャン

地球が形成された初期の時代に地表を覆っていたマグマの海。

ミトコンドリア

ほぼ全ての生き物の細胞の中にある小器官。酸素を使って細胞内でATPと呼ばれるエネルギーを作り出している。

メタン

炭化水素の一種。石炭ガスの主成分のひとつであり、無色、無臭でみずに溶けない性質を持つ。

メタン生成菌

石炭から直接メタンを生成する古細菌。およそ160種発見されている。読み:めたんせいせいきん。

めまい

周囲がグルグル回っているように感じたり、体がぐらぐら、ふわふわしている感じ、気が遠くなりそうな感じなど様々な症状がある。

免疫

体内に侵入した病原菌やウイルスなどを攻撃して、自分の体を守るしくみ。免疫力とも呼ばれる。読み:めんえき

免疫力

体内に侵入した病原菌やウイルスなどを攻撃して、自分の体を守るしくみ。単純に免疫とも呼ばれる。読み:めんえきりょく

免疫細胞

マクロファージやT細胞、B細胞、NK細胞など。外敵や異常を発見してはそれぞれの役割を発揮して、体を正常に保つ細胞たち。読み:めんえきさいぼう。

や行

ユビキノン

主に肉や魚介類などに含まれる脂溶性のビタミン様化合物。体内でエネルギーを作ったり、抗酸化作用がある。コエンザイムQ10やCoQ10とも呼ばれる。

有機化合物

人間や動物などの生命活動に由来した物質。炭素を含む化合物の大半を指し、有機質や有機物とも呼ばれる。読み:有機化合物(ゆうきかごうぶつ)

有機栽培

化学肥料、農薬、遺伝子組み換え技術を使わず、環境に配慮したやさしい栽培方法で『オーガニック』や『有機農法』とも呼ばれる。肥料は主に家畜の糞尿から作られた堆肥が用いられる。読み:ゆうきさいばい。

有機物

人間や動物などの生命活動に由来した物質。炭素を含む化合物の大半を指し、有機質や有機化合物とも呼ばれる。読み:有機物(ゆうきぶつ)

有機質

人間や動物などの生命活動に由来した物質。炭素を含む化合物の大半を指し、有機物や有機化合物とも呼ばれる。読み:有機質(ゆうきしつ)

有機農法

化学肥料、農薬、遺伝子組み換え技術を使わず、環境に配慮したやさしい栽培方法で『オーガニック』や『有機栽培』とも呼ばれる。肥料は主に家畜の糞尿から作られた堆肥が用いられる。読み:ゆうきのうほう

有機酸

酸性の有機化合物の総称。主にクエン酸、酢酸、リンゴ酸などが知られている。読み:ゆうきさん。

ら行

rRNA

RNAとタンパク質の複合体。塩基配列の安定性が高く、微生物の研究では、同定や分類に幅広く活用される。読み:rRNA(リボソームアールエヌネー)

リウマチ

免疫の異常によって手や足の関節が腫れたり、痛んだりする疾患。

リポ多糖

グラム陰性菌の細胞壁の成分。lipopolysaccharideの略でLPSやリポポリサッカライド、内毒素やエンドトキシンとも呼ばれる。

ロドシュードモナス ビリディス

ブラストクロリス ビリディスの旧種名。紅色非硫黄細菌に属する。読み:Rhodopseudomonas viridis(ロドシュードモナスビリディス)

ロドバクター

光合成桿菌の分類名。

冷害

例年よりも寒さが早くきたり、気温が異常に低かったりして農作物が害を受ける自然災害のこと。読み:冷害(れいがい)

緑色滑走菌

活動的でよく動くので「滑走性」、見た目が緑色で「緑色」。緑色+滑走で緑色滑走菌と呼ばれる。読み:緑色滑走菌(りょくしょくかっそうきん)

緑色硫黄細菌

見た目が緑色で「緑色」、生きてゆくために硫黄成分が必要なので「硫黄」。緑色+硫黄で緑色硫黄細菌と呼ばれる。読み:りょくしょくいおうさいきん

緑藻

藻類の一種。緑色の藻の総称。クロロフィルを持つ。読み:緑藻(りょくそう)

わ行

ワクチン

感染や発症を予防するために、ウイルスや細菌を弱毒化、もしくは無毒化したものを投与(接種)すること。獲得免疫によって同じウイルスや細菌をすぐに攻撃する事が出来る。
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