私たちが生活するうえで、欠かせない燃料である、「石油」や「石炭」、「天然ガス」には、限りがある上に、温暖化の原因となるCO2を排出します。 そこで、注目されているのが、生物資源(バイオマス)を原料としたエネルギー 『バイオ燃料』です。
そのなかでも、特に水素エネルギーに着目し、水素を発生させることを目的としており、「細菌や微細藻類により水素を発生させること」を「バイオ水素」と呼びます。
水素エネルギー
CO2を排出しない、クリーンな燃料として、1970年代の前半に「水素」が着目されるようになりました。
水素を発生させる仕組み
バイオ水素として注目されたのは、光合成細菌の一つである「紅色細菌」の水素を作り出す能力です。
紅色細菌は、自分が生きている環境の中で窒素化合物が欠乏した状態になると、空気中の窒素ガスを取り込みます。紅色細菌は、取り込んだ窒素をニトロゲナーゼという酵素によって、体内で利用できる形に作り替えますが、そのときに水素ができるのです。