光合成細菌は、いろいろなところで活躍しています。農業においては、土を元気にして、美味しい作物を作る事にも一役かっています。
土の栄養をつくる「細菌」
土の中には、土壌微生物と呼ばれる生き物が存在します。光合成細菌は、そのうちの1つです。光合成細菌は、他の細菌と比べて体の中にタンパク質やビタミン類などの栄養素が豊富に含まれています。光合成細菌が他の微生物や小動物のエサとなることは、栄養素が豊富な土を作ることになります。
肥料としての光合成細菌
光合成細菌を使った、液体や顆粒状の肥料を農地にまくと、光合成細菌に含まれるタンパク質やカロテノイドなどのビタミン類が植物の栄養素となり、色鮮やかで美味しい作物が育ちます。作物の栄養価を高めることも判明しています。
イネ
トマト
トマトの果実中のビタミンB1とビタミンCが増えて、美味しくなります。
ミカン
ミカンの糖度が上がり、色鮮やかなミカンができます。
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