作物の生長を活性化
光合成細菌は生活の中で、いろいろな化学成分を作り出します。その中には、アミノ酸や核酸系成分(シトシン、ウラシルなど)も含まれています。それらの成分は、作物の花や芽、果実などの生長をうながします。 そのため、畑では光合成細菌の入った培養液ごと、液体肥料として使用します。
病気の予防
フザリウムなどのカビの一種が原因で、作物が病気にかかることがあります。光合成細菌には、作物の病気を間接的に予防する効果があります。
光合成細菌を畑に散布すると、畑の中では放線菌という微生物が増えます。光合成菌体が放線菌の格好のエサとなっているからなのですが、実はこの放線菌はフザリウムの天敵なのです。
そして放線菌が増えた畑は、作物が病気になりにくい地力が高い土壌となるのです。
野菜や果実の発色と日持ち
光合成細菌には、光合成を助ける成分としてカロテノイドが豊富に含まれています。このカロテノイドは、野菜や果実の発色にかかわる色素としてよく知られています。
光合成細菌を肥料とすることで、ミカン、トマト、イチゴ、メロン、トウモロコシ、モモなどの色つやがとても良くなります。
さらに、光合成細菌の肥料で育った果実は、日持ちがよくなります。モモ、ブドウ、イチゴ、サクランボなどに特にはっきりとした効果が現れます。