ブタや牛などの家畜(かちく)、鶏やアヒルなどの家禽(かきん)を繁殖・飼育し、乳製品・卵・肉・革などを得る「畜産」の分野でも、光合成細菌は活躍しています。
光合成細菌の養鶏場での活躍
エサとして活躍します
光合成細菌が優れた栄養成分を含むことは、京都大学の小林達治博士が明らかにしました。光合成細菌に含まれている豊富な栄養素である、「タンパク質」、「ビタミン類」、「カロテノイド」等が役に立っていると考えられています。小動物にとっては菌体そのものでも十分に食料となりますが、養鶏場では希釈した光合成細菌を配合した飼料を与えています。
卵の質がUP断然おいしくなる!
ニワトリに飼料として光合成細菌を与えると、卵黄の色が濃くなり、見た目も鮮やかな良質の卵を産むようになります。ビタミン含有量も20%以上UPし、その他の栄養成分も高まるため、おいしい卵になります。
悪臭の除去や病気の予防
希釈した光合成細菌を散布する事によって、臭いを抑えたり、鶏の病気の予防ができたりと農場の環境を改善することが出来ます。
たくさん卵を産むように!
光合成細菌を農場に散布する事で病気が減ります。単純に病気が減ったからと結論付けることはできませんが、産卵成績がUPするという報告が多数上がっているそうです。
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